【健康のために考える②】フレイルの3つの種類とその特徴について【一般の方もセラピストも】
みなさんこんばんは。
本日は【健康のために考える】企画!フレイル編第2弾!! ←いつの間に企画化?w
前回はフレイルの主な概要についての記事でした。
もしもまだ見られてない方はどうぞご覧ください!
そして今回ですが、フレイルについて少し広く書きます。
簡単におさらいですが、フレイルとは日本語で「虚弱」という意味であり、高齢期においてストレスに対して弱くなる事を言います。
このフレイルには3つの種類があります。
そして、フレイルはまだ自立した生活を維持できる状態を指し、介護が必要な障害状態とは区別して捉えられています。
一つずつ簡単に説明していきます。
①身体的フレイル
身体的フレイルは前回の記事で紹介したものの事と言ってもいいでしょう。
加齢による筋肉量の減少や食欲不振による低栄養などが相互に影響し合っています。
②認知的フレイル
加齢により記憶力等の認知機能は低下していくのは知られていますね!
これが「年相応」であれば良いですが、f相応を超えた低下は将来における認知症の発症リスク増大と関連があると言われています。
認定的フレイルに関しては定義や判定のための基準が十分定められていないようです。
しかし、2013年より身体的フレイルと認知障害を併存した状態としています。
近年ではリスクの高い者を早期に発見するために歩行速度の低下、筋力低下に該当する場合の2つの項目の該当で良いとしています。(本来は3つ、詳細は前回の記事を見てみてください!)
③社会的フレイル
社会との交流などは「社会参加」と言われ、生活する上で重要な項目となっています!
日本における地域の高齢者1365名を対象に調べた報告によると、8項目の活動のうち、1つでも参加している者は83.6%であったとしています!
特に、「習い事」「地域の行事・祭り」「自治会活動」の実施項目が高かったようです。
社会的フレイルはこの社会参加が減少し引きこもりがちになる事といえます。
④高齢者の生活の加齢変化について
日常での生活を下記のように分ける事ができます。
- 歩く、入浴、トイレでの動作、顔を洗う = 基本的な日常生活
- 家事動作、買い物、金銭管理 = 手段的な日常生活
- 余暇活動、社会との交流 = 広義の日常生活
そして、上記の項目で全て自立していた814名の高齢者を8年間見た時に、社会的役割の低下率がもっとも高いという結果が出ていました2)。
つまり、社会的な役割が先行して喪失して、徐々に基本動作(歩くなど)が低下してくるようです。
まとめとして、フレイルには3つの要素があり、
健康を保つためにはこれらをいかに保持していくか考える必要があります。
そして、運動等の基本的な事は大事で、社会的にもつながりを持っておく事、これがもっとも重要なようです。
そのためにはもちろん国を挙げての取り組みも必要です。
また、もしこの様な事を頭に入れておけば個人個人も人とのつながり、コミュニティを大事にして家に引きこもらない事!当たり前に思える事ですが、これが大事の様です。
今回の記事は以上です!
最後まで見て頂きありがとうございました。
これからも、セラピストや健康に興味があり、ずっと元気でいたい方に向けて有益な情報を発信できればと考えております。
なので、ぜひブックマーク追加、読者追加等よろしくお願いします。
そして、まだ駆け出しで拙い文章ではありますので意見等ありましたらコメントお願いします。
それではまた次回!!
参考文献:
(1)牧迫飛雄馬. 老年健康科学 運動促進・知的活動・社会参加のススメ. HUMAN PRESS. 2019.
(2)古谷野亘ら.地域老人における活動能力の測定--老研式活動能力指標の開発.日公衛誌. 1986;34:109-114.