理学療法士ゆーやの健康@見聞録

運動・リハビリで日本を元気に!ゆーやの健康@見聞録。健康・運動・リハビリ・元気!

【元気でいるために】社会との繋がりや外出頻度が後の健康状態に繋がるかもという事【一般の方向け】

f:id:Yuya_hanamaru:20200201122254j:plain

こんにちは。理学療法士ゆーやです。

 

 元気に過ごすために皆様はどのように工夫されていますか?

食事、運動、気分転換、、、

色々あるかと思います。

以前の記事で健康的な生活スタイルが健康寿命に影響するかもよ〜っていうお話をした事があります。

まだ見られていない方は是非見てみてくださいね♪

yuya-hanamaru.hatenablog.com

 

そして今回は、引きこもらずに、社会的に繋がりがある方が元気な状態を維持できるかもっていう内容の研究がありましたので紹介させてもらいます。

この研究はここ日本における、東京都健康長寿医療センターの藤原らが発表したものです。

内容として、65歳以上の地域在住高齢者2427名を対象として外出頻度、社会的孤立状態、移動性や抑うつ気分の自己評価について聴取し、4年間の経過を確認しました。

  ※社会的孤立状態=家庭以外の外部と週に1回以上連絡をとるかどうか。

結果として、4年後に同内容のものを再度聴取できた人は1575人であり、下記のグループに分けられた。

  • 社会的孤立状態でなく、毎日家の外に出る → 897人 (グループ1)
  • 社会的孤立状態ではないが、毎日は家の外に出ない → 311人 (グループ2)
  • 社会的孤立状態 であるが毎日は家の外に出る → 224人 (グループ3)
  • 社会的孤立状態であり、毎日は家の外には出ない → 143人 (グループ4)

そして男性はグループ3の人、女性はグループ2の人で4年後の機能低下がグループ1全体の人と比較して著明だったとのこと!(それぞれオッズ比は2.1、1.6)

また、グループ4の人に関してはグループ1の人と比較して4年間のうちの死亡率も高かかったとしています。

結論としては、男性は毎日家の外に出てても、家庭以外の人との関わりがなければ後に生活機能が低下しやすく、抑うつになりやすい可能性があります。

そして女性は家庭以外の人と関わりがあっても、家の外に出るのが毎日じゃなければ後に機能が低下しやすく、抑うつになりやすい可能性がある事を示唆しています!

別資料ですが、厚生労働省の「閉じこもり予防・支援マニュアル」 によると、身体の弱化や認知機能の低下、うつ状態などと閉じこもりが相互に関連していると記載があります。

https://www.mhlw.go.jp/topics/2009/05/dl/tp0501-1g.pdf

厚生労働省「閉じこもり予防・支援マニュアル」

この点については以前記事にしたフレイルとも関係ありそうですね。

yuya-hanamaru.hatenablog.com

 

また、過去の研究では脚の能力やバランス能力は男性よりも女性の方が低下しやすいとされる報告もあり、女性が家へ閉じこもりになると男性よりも機能低下が著しくなるかもしれません。

そして、論文の考察でも記載されていますが、僕の考えとしてもやはり健康を維持するためには外出して、人との繋がりを持つ事が大事であると思っています。

そして男女それぞれ違う方法をとるのも一つの手かと。

女性は人との交流が得意な点もあるので、積極的にコミュニティに招待して参加してもらう。

男性は仕事でお金を稼ぐ事、やりがい等を重視するかなと思い、できる仕事をしてもらい同僚等とコミュニケーションを図ること。

これは医療従事者からの視点ではありますが、それ以外の方でも老若男女問わず、自分の健康のためにもぜひ積極的に外出して、社会的に交流を図る事をおすすめします。

今できる事をやっていきましょう!!

今回の内容はこれから僕が仕事の中で焦点を当てていきたい、コミュニティを通したリハビリテーションっていう観点からもとても参考になりました。

皆様の生活のためにも有益となる事を願っています!

それではまた書きます( ◠‿◠ )

 

参考文献:

Fujiwara Y, et al.Synergistic or independent impacts of low frequency of going outside the home and social isolation on functional decline: A 4-year prospective study of urban Japanese older adults .Geriatr Gerontol Int . 2016.