理学療法士ゆーやの健康@見聞録

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【健康のために考える】身体虚弱(フレイル)について知って、予防する事で健康寿命を長く保つ!【対象:一般の方、セラピスト】

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こんにちは。 理学療法士ゆーやです。

 

本日も記事をご覧いただきましてありがとうございます。

 

突然ですが皆さんにお聞きします。

 

 → いつまでも健康でいたいと思いますか?

 → 健康のために取り組まれていることがありますか?

 

僕は目標として100歳まで元気に過ごしていたいなと思っています。笑

なので、長く健康でいるためにどう過ごせばいいのか勉強を続けております。

 

 

ところで、「フレイル」という言葉はご存知でしょうか?

英語にすると「Frail」なのですが、日本語に訳すと「虚弱」という事になります。

フレイルを有する高齢者は転倒や生活の中での自立度が低下していくなど様々な健康状態に影響を及ぼすとされています。

 

今回はこの「フレイル」についての知識を少し持って帰って頂けたらと思います。

 

 

①フレイルとは

誰しも時が経つと年齢を重ねていきますよね! これに伴い高齢期においてストレスに対して弱くなり、不健康を起こしやすい状態をフレイルといいます。

 

② どういう人がフレイルなのか?(フレイルの判定)

 

判定には下記の項目のうち、3つ以上該当することとなります。

また、1〜2つの該当では「プレフレイル」とする事があります。

 

そして上記を元に2016年度に提言された、基準値を定めたフレイル評価基準では下記の通りとなっています2)

 

  • 体重減少 = 6ヶ月間で2〜3kg以上の体重減少

  • 筋力低下 = 握力低下(男性26kg未満、女性18kg未満)

  • 疲労 = ここ2習慣、わけもなく疲れたような感じがする

  • 歩行速度の低下 = 通常歩行速度 1.0m/s ※10m歩くのに10秒未満

  • 身体活動の低下 = 「軽い運動・体操を1週間に何日くらいしていますか?」「定期的な運動・スポーツを1週間に何日くらいしていますか?」 の質問のいずれも「していない」と回答

 

✔︎これに知り合いやご自身が当てはまらないかどうか確認する事も大事かと思っています。

 

③フレイルがもたらす悪影響

フレイルを有する65歳以上の高齢者の割合は概ね10%前後と言われています。

フレイルを有する高齢者では将来の転倒の発生や日常生活能力の低下が起こり、入院や死亡の危険が高くなるとされています!

 

④フレイルの治療、予防の重要性

平成28年国民生活基礎調査厚生労働省)によると、介護が必要となった要因の第1位は認知症(24.8%)で、次いで脳血管疾患(18.4%)、高齢による衰弱(12.1%)となっております3)

高齢による衰弱は主としてフレイル状態を示していると思われます。

 

なので、高齢期でのフレイルの予防は重要です!

 

あと、フレイルと判定すると、そのまま悪化の一途をたどるわけではなく、適切に対応する事により身体機能の向上、さらにはフレイルからの脱却が可能である事が期待されています。

 

そのために運動等実施していくのです!

 

 


 

 

今回の記事はここまでです。

今後は実際にどうのように対応していけば良いか、理学療法士の私が知る情報をセラピストだけではなく、一般の方にもタメになる情報を続けて発信させて頂きたいと思っています。

 これらが皆様の健康、そして日本の元気につながれば幸いです!

 

最後までご覧いただきましてありがとうございました!

 

参考文献:

(1) 島田裕之. フレイルの予防とリハビリテーション. 医歯薬出版株式会社. 2015.

(2) 公益財団法人長寿科学振興財団.健康長寿ネット.https://www.tyojyu.or.jp/net/byouki/frailty/shindan.html(最終閲覧日:2020年1月15日)

(3) 厚生労働省.平成28年 国民生活基礎調査の概況.

https://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-tyosa/k-tyosa16/(最終閲覧日:2020年1月15日)